若年女性の月経異常 1.背景(概論)と初診時に留意すること

思春期女子は、性機能が成熟過程にあることから、この時期の月経異常は機能性のことが多い。そのため若年女子の月経異常に対しては、器質性の異常の可能性も念頭におきつつ、一般的に経過観察や対症療法を行う。しかし、日常生活への障害、腫瘍などの疾患へ発展する可能性、将来の妊孕性低下や健康障害などにつながることを考えた上での、若年女性の診察やホルモン治療は重要である。
表1に一般の月経異常の種類と定義を示す。
若年女性の月経異常については、種々の調査が行われているが、ほとんど小規模調査であること、医療機関への受診は限られた対象であることから、真の頻度は不明である。
日本家族計画協会の北村らの行った表2に示す8-18歳1626名の思春期外来での調査を参考にしていただきたい。
なお、問診はとても重要であり、最初は家族(通常は母親)の同席のもとに問診を行い、家族に席を外してもらってから本人単独で行い、性経験やダイエットの有無、学校生活、友人関連、月経の状況などを記録する。