性交痛があります。どうしたらいいですか

性交痛があります。どうしたらいいですか

 性交痛はどの年代でもあることですが、特に40歳代、更年期になると目立ってくるものです。これは女性ホルモンの低下により、腟粘膜が萎縮して、物理的に摩擦に耐えられなくなり引き起こされます。この場合はゼリーを使うか、背景となるホルモン低下に対してホルモン補充療法を実施することである程度解決はできます。
 問題は精神的な問題を抱えた性交痛です。背景には若年期での性被害の経験や、妊娠・出産によるトラブル、パートナーとの性交の頻度や家庭の問題が複雑に影響して性交そのものが否定的となったことが潜在意識にあり、性交の拒否が性交痛として表出されている場合です。この場合は単にゼリーの使用だけでは解決しません。この潜在的な問題を本人が自覚しない場合もありますので一度カウンセリングが必要です。性交痛は口に出して言わないだけで、性交痛は誰もが悩んでいる問題です。
 人生100年時代、豊かな人生を送るためにも性生活は避けられない問題です。我が国ではまだまだ中高年の性生活をタブー視する向きがありますが、性交痛を解決して豊かな人生を過ごしてもらいたいです。