(4)まとめ

思春期アスリートの診療のポイントを以下にまとめる.

・ 無月経,エストラジオールという考え方から,LEA とテストステロンという視点へ
・ 疲労骨折を起こしてからでなく,予防的に
・ 体重,体脂肪率でなくLBM で
・ やせ,BMI でなく,LEA やRED-S へ
・ 必ずしも大学病院の専門外来でなく,中高生は地元の婦人科クリニックが担う
・ 婦人内分泌的判断もさることながら,これまで婦人科が得意としていなかった成長に関する知見を取り入れて,貧血などの一般的な検査を用いて評価
・ 思春期アスリートは思春期前の成長障害が原因となることが多く,思春期後に不可逆的で治療困難なスポーツ障害につながっていく.トラブルをあとに引き続かせないケアが必要な時期と認識して診療にあたる