2.腟洗浄,尿道バルーン留置

  • 術前に腟内の洗浄を行う.ポビドンヨード(10%)による洗浄が,術後の発熱,子宮内膜炎やSSI の発症を有意に減少させるとされる.ただし筆者らの施設では粘膜への安全性という観点から,感染リスクの高くない症例ではベンゼトニウム塩化物(0.025%)(ザルコニンⓇなど)を用いている.いずれも綿球に十分に浸して使用している.
  • 尿道バルーン留置は麻酔導入後に行うと疼痛などの点から患者満足度が高いため,筆者らの施設では腰椎麻酔後に術者または助手(緊急時には外回り医師など)が内診・腟洗浄・尿道バルーン留置をしてから手洗いを行っている.