1.クラミジア子宮頸管炎で第一選択薬が無効な場合の対応は?

ポイント

  • 以下の抗菌薬のいずれかに変更する.
     シタフロキサシン 1回 100㎎ 1日2回 7日間内服
     レボフロキサシン 1回 500㎎ 1日1回 7日間内服
     ミノサイクリン  1回 100㎎ 1日2回 7日間内服
     ドキシサイクリン 1回 100㎎ 1日2回 7日間内服
  • 無効となるほかの要因を考慮する.

    第一選択薬(アジスロマイシン,クラリスロマイシンなど)が無効(服用したにもかかわらず,治療後の治癒確認検査でクラミジアが陽性)の原因として,服薬を守っていないこと,パートナーが治療していないこと,薬剤耐性,薬剤吸収率の低下,免疫状態,検査の偽陽性(治癒確認検査のタイミングが早すぎて死菌のDNAを検出)などが考えら れる.

    アジスロマイシン耐性株などが疑われる場合は,下記のような治療を行う1,2)
シタフロキサシン # 1回 100㎎ 1日2回 7日間内服
レボフロキサシン # 1回 500㎎ 1日1回 7日間内服
ミノサイクリン ## 1回 100㎎ 1日2回 7日間内服 ##
ドキシサイクリン ## 1回 100㎎ 1日2回 7日間内服 ##
#添付文書上,妊婦への投与は禁忌.妊娠初期のみに使用された場合,臨床的に有意な胎児への影響はないと判断してよいとされる3)
##添付文書では,妊婦は有益性投与だが,胎児に一過性の骨発育不全,歯牙の着色・エナメル質形成不全を起こすことがあると記載されている.
    PID合併など重症の場合や内服困難である場合は,保険適用外であるがミノサイクリン1回 100㎎ 1日2回 5日間の点滴静注を行う.
    相互作用で吸収率が低下する薬剤の組み合わせは,リファンピシンとクラリスロマイシン,マグネシウム製剤,アルミニウム製剤,鉄剤とニューキノロン系抗菌薬などがあり,服薬中の薬剤については必ず問診することが重要である.

文献

  • 1)日本性感染症学会.第 2 部 疾患別診断と治療 性器クラミジア感染症.性感染症診断・治療ガイドライン 2026.東京, 診断と治療社.96-108, 2026
  • 2)日本産婦人科感染症学会.疾患別性感染症診療の実際 クラミジア感染症.産婦人科感染症マニュアル.東京,金原出版.152-158,2018
  • 3)日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会.CQ104-3 添付文書上いわゆる禁忌の医薬品のうち,妊娠初期のみに使用され た場合,臨床的に有意な胎児への影響はないと判断してよい医薬品は?.産婦人科診療ガイドライン産科編 2023.2023