2.淋菌感染で第一選択薬が無効な場合の対応は?
ポイント
- 専門医に紹介する
- 以下の抗菌薬に変更する
スペクチノマイシン筋注(臀部) 1回2g 単回投与(妊婦には禁忌)ピペラシリン点滴静注 1回2g または,メロペネム点滴静注 1回1g 単回投与(保険適用外)
第一選択薬が無効(セフトリアキソン耐性株など)である場合は,専門医のもとで感受性試験を行い,適切な代替薬を選択する必要があるため,必ず専門医に紹介する.セフェム系抗菌薬に重篤なアレルギーがある場合は,アジスロマイシン点滴静注2g 単回投与があるが,耐性菌の報告がある.また,スペクチノマイシンは淋菌性咽頭炎には無効である.
腹膜炎を伴うPIDやFitz-Hugh-Curtis症候群では,セフトリアキソンの投与量を2gに増量,あるいは投与期間を延長(1~7日間)する必要がある.さらに,パートナーが治療していない可能性もあるため,パートナーへ検査・治療を勧めることが重要である.
淋菌の多剤耐性化が問題視されており,経口抗菌薬(保険適用のある薬剤を含む)のみで治療することは推奨されない.
文献
- 1)日本性感染症学会.第 2 部 疾患別診断と治療 淋菌感染症.性感染症診断・治療ガイドライン 2026.東京, 診断と治療社.77-88,2026
- 2)日本産婦人科感染症学会.疾患別 性感染症診療の実際 淋菌感染症.産婦人科感染症マニュアル.東京, 金原出版.136-140,2018