45 .子宮卵管造影時の低侵襲な鎮痛法は?
ポイント
- 局所麻酔薬(リドカインなど)の子宮腟部周囲への塗布や噴霧は疼痛緩和に有効 である.
- 検査を行う際には,子宮内バルーンの拡張は最小限に,かつ造影剤の注入は緩 徐に行う.
- 不安の軽減と安心感を与えるために,検査前に十分な説明を行う.
- 子宮卵管造影検査時の鎮痛方法としては,検査前に子宮腟部周囲に局所麻酔薬(リ ドカインなど)のスプレーを噴霧,もしくはクリームを塗布する方法が,全身麻酔 を必要としない低侵襲な方法でありながら,疼痛緩和に効果的とされる.2015 年 のコクランレビュー1)においても,エビデンスレベルは低いものの,局所麻酔薬の塗布や噴霧が疼痛緩和に寄与する可能性が示されている.傍頸管ブロックや鎮痛薬 (NSAIDs など)の内服が行われることもある.
- 子宮卵管造影検査に対して不安や疼痛への懸念を抱く女性は少なくないため,検査 前にはその流れや注意点を丁寧に説明し,安心感を与えることが重要である.特に, 子宮内にバルーンを留置する際や造影剤を注入する際に疼痛を自覚しやすい.バ ルーンの拡張は滑脱しない最小限にとどめ,造影剤は緩徐に注入することで,疼痛 を軽減できると考えられる.
参考文献
- 1)Hindocha A, et al. Pain relief in hysterosalpingography. Cochrane Database Syst Rev. 2015: CD006106, 2015