12 .子宮頸がん HPV 検診で異常を指摘されて受診した場合の対応は?

ポイント

  • HPV 陽性 / 細胞診陰性者は,一定期間後の細胞診や HPV 検査により追跡管理する.
  • 細胞診異常があればガイドラインに則って管理,精密検査を実施する.

    令和6年2月の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(以下,指針)の一部改正により追加された HPV 検査単独法の実際の運用は,「指針」の内容を補完するために作成された「対策型検診における HPV 検査単独法による子宮頸がん検診マニュアル 1)」に則って対応するのが妥当である.HPV 検査陽性で細胞診が実施されていない場合は細胞診を実施する.細胞診が NILM でなければ,『産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編 2023 CQ202』に則って精密検査を実施する. HPV 検査単独法における検診陽性者の大半を占めるのが,HPV 陽性 / 細胞診陰性者であり,本群の適切な管理が HPV 検診運用の鍵となる.この集団の多くは検診時には病変を有さないと考えられ,即時のコルポスコピー・組織診は偽陽性による過剰精査・心理的負担の不利益を考えると避けるべきであるが,リスクは低いものの年率 1.5%で CIN3 以上の病変(CIN3+)が発生するとも報告されているため 2),一定期間後の細胞診や HPV 検査の対象者として追跡的に管理することが一般的である.上記マニュアルではこの対象者に1年後の HPV 検査を指定している.『産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編 2023 CQ202』では対策型検診以外での状況も想定してハイリスク HPV の持続陽性の場合,16 型もしくは 18 型が陽性の場合は精密検査としてコルポスコピー・生検を考慮してもよい(推奨レベル C)としている.

文献