13 .ジエノゲスト内服中に出血した時の対処法は?
ポイント
- 不正性器出血の鑑別診断を行う(表12).
- 軽微な出血の場合:治療初期によく見られ,多くは時間経過と共に軽快することを説明し,毎日決まった時間に服用することの重要性を指導する.
- 中等量で持続する出血の場合:薬物療法による対症療法,休薬療法を考慮する.
- 多量の出血の場合:直ちにジエノゲスト服用を中止し,バイタルサイン確認,経腟超音波検査で子宮内の状況やほかの出血源がないかを再評価する.
ジエノゲスト内服中に新たな出血を訴えた際,単なる薬剤性の破綻出血と結論付ける前に,表12 の鑑別診断を念頭に置いた体系的な評価を行う.出血量に応じて以下のとおり対応する.
軽微な出血(点状出血~少量)は,治療初期によく見られ,多くは時間経過と共に軽快することを説明する.同時に,毎日決まった時間に服用することの重要性を再度指導する.
中等量で持続する出血の場合には,一般的にはまず,薬物療法による対症療法(トラネキサム酸やカルバゾクロムスルホン酸ナトリウムの併用が有効な場合がある)を検討する.次に,休薬療法(ジエノゲストの服用を4~7日間,一時的に中断)を行う.これにより不安定な子宮内膜を一度完全に剝離・排出させ,内膜をリセットした上で止血後にジエノゲストの服用再開することを検討する.
多量の出血(月経の最も多い日を超える,凝血塊を伴う,または急激な Hb の低下を伴う)場合には,直ちにジエノゲストの服用を中止する.またバイタルサインを確認し,経腟超音波検査で子宮内の状況やほかの出血源がないかを再評価する.重度の貧血やバイタルサインの不安定化を認める場合は,入院の上で輸液や輸血が必要となることもある.保存的治療に抵抗する場合は子宮内膜掻爬術を含む侵襲的止血処置を検討することもある 1).

参考文献
- 1)日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会編.産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編 2023