15 .子宮内膜症に対する薬物療法の選択をどうするか?

ポイント

  • 薬物療法を選択する際には,挙児希望の有無をまず確認する必要がある.
  • 挙児希望例,薬物療法で十分な効果が得られない骨盤痛を有する例,卵巣チョコレート囊胞を伴う例,骨盤内癒着が疑われる例などには外科的治療や生殖医療を検討する.
  • LEP は,疼痛軽減,病巣縮小などの効果が期待できる.
  • ジエノゲスト,LNG-IUS などの黄体ホルモン製剤は,長期投与が可能で,疼痛軽減効果が確立しており,病変の進展抑制や縮小が期待できる.若年~中高年と幅広い層で長期保存療法を希望する患者に適する.
  • LEP,黄体ホルモン製剤は不正出血によりコンプライアンス不良となることがあり,投与方法の工夫(LEP の場合,連続投与,周期投与の使い分け,ジエノゲストの場合,GnRH アナログ先行投与などの報告がある)を考えるとよい.
  • GnRH アナログは疼痛症状抑制効果が強いが,保険診療上の投与期間に制限があるため,6カ月おきの反復投与が考慮される.一方で,低用量継続投与に関する報告もある.また,骨量減少などの副作用に気をつける.
  • ホルモン療法は,副作用プロファイル(血栓リスク,骨密度低下,更年期様症状,気分変動など)を個別に説明して選択する.

RhD 患者群別の推奨