3.外陰腟カンジダ症で治療後にも継続する症状への対応は?
ポイント
- 初回治療薬と異なる薬剤(腟錠,局所塗布薬)に変更する.
- フルコナゾール 150㎎ 1回のみ経口投与する.
- 発症の誘因を検索し,除去する.
再発を繰り返す場合や治療抵抗性の場合は,初回使用薬と異なる薬剤に変更するか,投与期間を延長して治療効果を確認する.週1回の腟錠投与よりも連日投与の方が効果に優れている.再発性外陰腟カンジダ症の多くはアゾール感受性のCandida albicansによるが,再発例や難治例では,C. glabrata が原因菌となっていることが多いため,菌種の同定と薬剤感受性検査を行う.
フルコナゾール 150㎎の単回経口投与が保険適用となっており,局所治療が無効な場合に使用する.妊娠中は非妊娠時に準じて治療するが,経口薬は避ける.発症の誘因としては,抗菌薬内服後が最も多く,そのほか妊娠,糖尿病,消耗性疾患,化学療法,免疫抑制薬の投与,放射線療法,通気性の悪い下着の着用,不適切な自己洗浄などがある.改善可能な因子は修正し,症状の軽減に努める.
文献
- 1)日本性感染症学会.第2部 疾患別診断と治療 性器カンジダ症.性感染症診断・治療ガイドライン2026.東京,診断と治療社.164-170,2026
- 2)久保田武美.性感染症の診断・治療と予防 性器カンジダ症.臨床婦人科産科.63:176-179,2009