38 .AUB-C の検査のタイミングは?

ポイント

  • 初経直後から過多月経が続いている場合,血液凝固障害による異常子宮出血 (AUB-C)の検査を行う.
  • 過多月経を訴える女性に対して血液凝固障害スクリーニングのための構造化した問診を行い,問診で陽性の場合は AUB-C の検査を行うとともに専門医への紹介を検討する.
  • 異常子宮出血(AUB)の中でも過多月経(HMB:heavy menstrual bleeding)を認める 女性に対し血液凝固障害(AUB-C)のスクリーニングを行う.HMB を訴える女性の 5~24%に von Willebrand 病が認められるという報告があり,FIGO は止血異常の 初期スクリーニングとして,構造化した問診の有用性を提唱している(表 21).血液凝固障害を有する HMB 患者では,この問診は 90%で陽性となり,FIGO は血液内 科専門医への紹介を検討すると同時に,von Willebrand 因子や凝固系検査を行うこ とを推奨している 1).Von Willebrand 病のような凝固異常症の重症度は様々であり,軽症例は検査値のみ異常を示すこともある 2)
  • FIGO の AUB 分類システム 2(PALM-COEIN)のうち,子宮内膜ポリープ(AUB-P), 子宮腺筋症(AUB-A),子宮筋腫(AUB-L),悪性腫瘍もしくは子宮内膜増殖症(AUB-M) があったとしても,血液凝固障害が併存している可能性を念頭に置く必要がある.
  • 血液凝固障害を来す基礎疾患スクリーニングのための構造化した問診

参考文献

  • 1)Munro MG, et al. The two FIGO systems for normal and abnormal uterine bleeding symptoms and classification of causes of abnormal uterine bleeding in the reproductive years: 2018 revisions. Int J Gynaecol Obstet. 143(3): 393-408, 2018
  • 2)Jain V, et al. Contemporary evaluation of women and girls with abnormal uterine bleeding: FIGO Systems 1 and 2. Int J Gynaecol Obstet. 162 Suppl 2(Suppl 2): 29-42, 2023