39 .治療抵抗性の AUB への対応は?

ポイント

  • 全身循環動態の安定化を図る.
  • 子宮動脈塞栓術(UAE),または状況に応じて子宮摘出を考慮する.
  • 集学的治療を要するため,可能な限り高次医療施設で行う.
  • 急性で重篤な異常子宮出血(AUB)ではまず細胞外液を急速に補充し,全身循環動態の安定化を図る.出血性貧血による循環血液量の減少や凝固因子の欠乏が止血を妨げる原因となり得るため,状況に応じて輸血も行う(図20)
  • 治療抵抗性の AUB に対しては,子宮動脈塞栓術(UAE:Uterine Artery Embolization)や状況に応じて子宮摘出を考慮するが 1),治療抵抗性の AUB への対応には集学的治療が必要であり,高次医療施設での対応が望ましい.産婦人科医,救急医,麻酔医, 放射線血管内治療医が連携して治療にあたる必要がある.UAE や子宮摘出手術中も全身循環動態の安定化を図ることが重要である.
  • 薬物療法や子宮内バルーンタンポナーデで制御できない急性異常子宮出血には,背景に血液凝固障害(AUB-C)が潜んでいることがあり注意を要する.
  • 急性 AUB に対する治療フローチャート

参考文献

  • 1)Pravatta-Rezende G, et al. Diagnosis and management of acute abnormal uterine bleeding during menacme. Clinics(Sao Paulo). 80: 100608, 2025